【平野邸/由布市挾間町】ご主人の奥様への愛に溢れた、みんなの笑顔が集う家
平野邸/由布市挾間町
(平成27年リフォーム施工・引き渡し)
平野正博さん・とも子さん
リフォーム担当者
株式会社カワノ 佐藤千代美(二級建築士・一般耐震技術認定者・インテリアコーディネーターほか)
由布市内にありながら、緑や田んぼに囲まれたのどかな場所にある大きな一軒家。ここに住まう平野ご夫妻は、正博さんのご両親が残してくれた住宅をリフォームして明るく広々としたリビングで1日の大半をのんびり過ごされています。
今回は、リフォームによって想いを形にした平野夫妻と、プランニングから施工まで、平野さん宅のリフォームを担当した弊社佐藤に話を聞きました。
まずリフォームをお願いすることになった経緯を教えてください
正博さん:ここは昭和54年に建てられたのですが、私はすでに警察官として働いていたのでこの家で暮らした経験はないんです。なので、子どもたちを連れて帰って来ても、どこか旅館に泊まっているような気分でした。
仕事柄、転勤ばかりで「自分の家に住む」という実感もないまま過ごしてきました。でも、退職を機に、両親が残してくれた実家に移住しようと考えていた時、こちらの会社の川野社長との出会いがあり、リフォームの相談をさせてもらいました。
とも子さん:私の弟が偶然にも、カワノさんで家をリフォームしていて、その後に主人が川野社長にお会いしたという話を聞いて「何かの縁だね」って話してたんです。
そうしたら後日、我が家の担当になってくれた佐藤さんが来てくださって色々とご相談に乗っていただきました。女性ですから話しやすかったですし、細かやな部分にも気づかれて、懐も深い方で…。絶大なる信頼を置いて、リフォームを全面的にお任せしました。
佐藤:ありがとうございます!そう言っていただけて光栄です。
ご相談を受けた時はまだご主人は現役の警察官のお仕事をされていて、駐在所の事務所で打ち合わせをしたこともありましたね。
ご実家を奥様のために改装したいというご相談を受け、奥様の希望もお聞きし「明るいリビングダイニング」と、『長期優良住宅リフォーム補助金』を活用し、耐震性・断熱性など「家の機能性を高める」ことを、平野家のリフォームの大きな2本柱としました。
今回のリフォームで、依頼したポイントは?
正博さん:警察官時代は転勤ばかりで駐在所勤務もあり苦労もかけてきたので、奥さんが「使い勝手のいい住みやすい家にしたい」という話を佐藤さんにしました。
とも子さん:リフォーム前はキッチンは家の北側にありとても暗かったので「日当たりのいい明るいところで暮らしたい」という希望を一番に伝えました。
佐藤:ご主人の奥様への愛に溢れていて…本当に素敵なご夫婦なんです。その想いに応えたいと何案がプランをお出ししました。
以前は、日当たりのいい場所に仏間が二間続きであったんです。
とても広くて、仏間だったこの和室は、これからの世代には必要ないのでは?と思い、仏間をリビングキッチンに変更する提案をして、そのプランに決定。キッチンも広々取れて、和風モダンでくつろげる明るいリビングになったと思います。
また、昔ながらの応接室の部屋もあったの、そこを洋間から和室に変更しました。お子さんやお孫さん達が帰省する際にゆっくり休める、くつろぎの場を作りました。
プランを考える前にインスペクション(住宅診断)と耐震診断を実施したようですが
正博さん:リフォーム前は風がスースー抜けて寒かったですが、今はとても暖かいですし、何より音が静か!草刈りの音や、息子が帰ってきた単車の音すらしない。
とも子さん:雨の音も気づかないから、雨が降ってるのもわからない時がありますね。
リフォーム後に入居されてすぐ、熊本地震も体験されてますよね?
正博さん:近くの地域では多くの被害が出てようですが、我が家は揺れもほとんどなく被害はありませんでした。
とも子さん:二階のコップが一つ落ちただけでしたね。家にいる安心感を感じました。
家の中で一番好きな場所は?
正博さん:やっぱりこの広々としたリビングかな。
孫の節句の時は親族合わせて20人くらいが集まったけど、窮屈な感じもなくて、みんなで賑やかに過ごしました。仕事時代の後輩や親戚もいつもここに集まってきてくれる。
お酒が好きだから、若い人を含めたくさんの人が来てくれるのは嬉しいですね。奥さんは大変かもしれないけどね(笑)。
とも子さん:私も一日の大半を過ごしているリビングが好きです。ここからの眺めは気持ちよくて、朝ごはん食べながら見る山の景色はとても綺麗です。
キッチンも広々してて使いやすいですし。時々、2人で料理もします。
リビングの畳の小上がりスペースも素敵ですね
正博さん:これがあることでリビングに変化があります。
冬はコタツを出してのんびりできるし、車椅子と同じ高さになっていて、腰掛けの代わりにもなるんですよ。大人数が来たら、テーブルを移動して椅子がわりにも。
とも子さん:背面の壁が一面収納で、便利がいいです。アルバムや主人のお酒など、たくさん物が収納できて助かっています。
「カワノ」にリフォームをお願いしてよかった!というところは?
正博さん・とも子さん:佐藤さんですね!(即答)。
壁の色や襖の種類などいろんな選択をする場面もありましたけど、決められないんですよね。それならプロにお任せしたほうがいい、佐藤さんにお願いします!と。
全面的な信頼を置いてたので、何も心配ありませんでしたね。
佐藤:ありがとうございます。
駐在所に行って打ち合わせさせていただいてた時、私もこのお仕事のご苦労を初めて知りました。
プライベートと仕事の境がない、24時間気が抜けない駐在所のお仕事は、奥様もご主人を全面的にサポートして地域の方との交流を深め、内助の功を務めていらっしゃいました。
そんな姿を拝見してたので「長い間苦労かけた奥さんの住みやすい家にしたい」というご主人の依頼に愛を感じました。お二人が笑顔で住んでくださっている姿を見て、私も嬉しいです。
とも子さん:この家を残してくれた主人の両親に感謝です。この家を大事にしながら、これからものんびり2人で過ごしていきたいですね。
取材を終えて
取材中、「奥さん」「主人」と呼び合っていたお二人だが、実は「(正博さん)ともちゃん」「(とも子さん)平野さん」と、まるで付き合いたての恋人のようにお互いを呼び合っている仲良しご夫妻でした。
お酒が大好き、人が好きという人情の厚いご主人と、それを笑顔で支える奥様。この温かな人柄に、たくさんの人が集まってくるのだと納得。
「家が人を作り、人が家を作る」そんな言葉がぴったりな平野家でした。
Before・After